「ChatGPTでスタンプの絵はできた。でも、これを申請していいのか分からなくて、申請ボタンを押せない」
AIで作ったものは、規約違反にならないのか。
著作権は大丈夫なのか。
落ちたら、何がいけなかったのか分からないまま終わるんじゃないか。
調べるほど、いろいろな意見が出てきて、余計に手が止まってしまう。
先に結論を書くと、確かめるのは「AIで作ったかどうか」より、「その絵と言葉が、誰のものか」です。
ラスタイルデザインのひとみです。
私は2014年からLINEスタンプを出していて、2026年10月時点で、スタンプ22セット、絵文字7セットを販売しています。
2026年の夏からは、AIで絵を作ったスタンプも申請していて、リジェクト(審査で通らないこと)も受けました。
LINEの審査ガイドラインで見られているのは「権利」
LINE Creators Market(スタンプを申請するLINEのサイト)には、審査ガイドラインが公開されています。
2026年11月に読み直したところ、「AIで作ったものは不可」という項目はありませんでした。
その代わりに、「権利・法律」の項目があります。
- 商標権や著作権などを侵害しているもの
- 権利の所在がはっきりしないもの(例:二次創作)
- 肖像権を侵害しているもの(例:許諾を得ていない人物の顔、似顔絵)
そして、写真を素材にした場合は、権利を確かめる書類を求めることがある、とも書かれています。
つまり、AIで描いたかどうかに関係なく、見られているのは、元にした写真や、絵の中の言葉が、他の人のものになっていないかです。
AIで作ったスタンプを申請する前に、確かめること
元にした写真は、写っている本人の許可があるか
自分の写真や、自分で描いたイラストは、自分のものなので使えます。
ただ、写真を元にした場合は、権利を確かめる書類を求められることがあるので、ほかの人の顔やお店の看板が写り込んでいない1枚を選びます。
家族や友達が写っている写真を使うときは、本人の許可を取ります。
お子さんやお孫さんが描いた絵も使えますが、その場合も、描いた本人の了解を取ってから使います。
アニメや漫画、ゲーム、企業のキャラクターは、AIが描き直しても使えません。
絵の中のセリフに、サービスや商品の名前が入っていないか
2026年7月に私がリジェクトを受けたのは、絵ではなく、言葉のほうでした。
サービスの名前が入ったセリフは、そのままでは通りませんでした。
しかも、私がサービスの名前だと思っていなかった言葉も、指摘されました。
通知には理由まで書かれていなかったので、自分で調べてみると、商標登録されている言葉でした。
どの言葉で、何個リジェクトになって、そのあとどうしたのかは、本の中にそのまま書きました。
AIで作ったことを、正直に申告したか
AIで作ったスタンプは、申請のときに、AIを使ったことを申告します。
申告の方法は、申請画面の案内に沿って進めます。
隠して出すことは、しません。
リジェクトされても、全部を作り直さなくていい
もう一つ、手が止まる理由が「落ちたらどうしよう」だと思います。
私が初めてリジェクトを受けたのは、2015年。
孫が生まれた記念に、自分のために手描きで作った赤ちゃんのスタンプでした。
指摘された理由は2つ。
1つは「肌の露出が多いもの」でした。
赤ちゃんに着せていた白い服が、裸に見えたのだと思います。
もう1つの理由と、どう直したかは、本に書いています。
直したのは、指摘されたスタンプだけです。
全部を作り直す必要は、ありませんでした。
そのスタンプは、今も販売しています。
リジェクトの通知では、どのスタンプが引っかかったかが分かります。
理由まで書かれていないこともあるので、そのときは、そのスタンプの絵と言葉を自分で見直します。
直すのはそこだけ。
直したら、もう一度審査を申し込めば先へ進めます。
写真1枚から、申請までの流れ
権利を確かめたら、あとは作って申請するだけです。
AIで作るLINEスタンプは、大きく分けるとこの流れです。
- 写真かイラストを1枚用意する
- ChatGPTに、40個の絵を1枚の画像にまとめて描いてもらう
- その1枚を、40個のスタンプに切り分けて、申請できる大きさに揃える
- LINE Creators Marketに申請する
絵はAIが描いてくれます。
でも、実際にやってみると時間がかかるのは、3の「切り分けて、揃える」ところです。
1個ずつ切り抜いて、大きさを揃えて、背景を透明にして、決められた名前を付ける。
40個あれば、40回です。
私はそこを、自分で作った道具で、画像1枚を入れたら申請用のファイル一式ができる形にしました。
指示文・切り分け方・リジェクトの中身は本で
ChatGPTに貼る指示文、40個を1枚で出してもらうやり方、道具での切り分け方、申請画面で入れる順番、申請前のチェックリスト、そしてリジェクトを受けたときに何を言われて、どうしたのかを、1冊にまとめました。
40個のスタンプを作れる道具は、本を読んでくださった方に、追加の料金なしでお渡ししています。
本の中に、受け取り方を書いています。
先にお伝えしておくと、この本では「スタンプが売れること」はお約束していません。
私も、最初のスタンプは手描きで3か月かけて作り、そのまま放置しておいて、8年くらいで5,000円弱でした。
それでも、写真1枚から自分のスタンプができて、知らない誰かが選んでくれる体験は、一度味わってほしいと思っています。
『写真1枚からLINEスタンプが作れる!覚えなくていいLINEスタンプ40個』
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